リバーウォーク北九州1FにあるMap Design GALLERY(マップデザインギャラリー)小倉は、地図のエキスパートである〈ゼンリン〉が手掛ける、「地図」をデザインに取り込んだグッズを取り扱うショップです。同じくリバーウォーク北九州内にある地図の博物館「ゼンリンミュージアム」のミュージアムショップとしても機能していて、ミュージアム公式グッズのほか、さまざまなオリジナルアイテムを販売しています。
「地元愛」を感じずにはいられない地図グッズの不思議
マップデザインギャラリーがオープンしたのは2019年12月。地図やカーナビなどに携わる事業を行うゼンリンが、直接お客様に地図を身近に感じ、楽しんでもらいたいという願いを込めて開設しました。
「地図って通常は目的があって見るものですけど、案外身近にあるもの。それを生活の中にも取り入れてもらえたら嬉しいですね」と語るのは、このギャラリーのリーダーである藤井 奈々絵さん。実用的な地図のデザインを取り入れた数多くのグッズはどれもおしゃれで、どこか親しみを感じます。
数々のアイテムの中でも人気が高いのは、47都道府県の形を再現したピンバッチ。カラーも福岡県なら「めんたいこ」色、高知県は「カツオ」、愛媛県は「いよかん」など、それぞれの都道府県をイメージさせる色合いで作られています。ずらりと並ぶ商品を目の前にすると、思わず自分が住んでいる都道府県、住んだことのある場所を探してしまうのは、やはりそれだけ地図というものに親近感を持っているからではないでしょうか。地図のピンバッチをつけていることで、コミュニケーションのきっかけにもなりそうです。
▲都道府県の地図を刺繍したハンドタオルのほか、小倉駅周辺の地図をデザインしたクリアファイルなども人気
「特に福岡県や小倉の地図をデザインしたアイテムは、転勤の送別のプレゼントにもよく選ばれています。その土地にいた時間や思い、愛着をプラスαで届けられるものだと思っています」と藤井さん。一緒に過ごした場所や時間を忘れず、思い出を大切にして欲しいと思いを込めるのにもよさそうです。
博物館に所蔵する古地図をデザインしたミュージアムグッズも
ミュージアムショップを兼ねているだけあって、ゼンリンミュージアムに所蔵されている16〜20世紀につくられた西洋製の古地図をモチーフにしたアイテムも取り揃えています。
「時代によって地図の雰囲気ってすごく変わりますね。当時の西洋人が描いた日本や世界の地図は、独特な味わいを持っていて、おしゃれでレトロな雰囲気が魅力ですね」
中でもブックカバーやクリアファイルが好評で、大航海時代のまだ不確かな地図が現代の地図へと移り変わる変遷に思いを馳せるとロマンがあります。それらをあしらった小物や文房具はおしゃれな仕上がりで、気分も上がりそうです。
商品を考えるのは生粋の地図好きたち
マップデザインギャラリーで扱う商品は、ゼンリンの「ビジネス企画担当」がデザインしたもの。縮尺を統一し、地図としての役割を果たすかたちでデザインされている商品が多いのも、さすがはゼンリン! です。貼り合わせると地図が完成するマスキングテープや、ぱっと見た目ではわからないけれど、じつは実際の地図がデザインや配色の中に隠れているようなバッグやハンカチなど、生活のさまざまなシーンで使いやすい工夫を凝らしたアイテムが揃います。
▲色合いや生地感などもおしゃれで日常使いしやすいアイテムも豊富
「北九州市が日本新三大夜景都市に選ばれて生まれた夜景地図のアイテムがあったり、お客様からの声から生まれたパスケースがあったり、ビジネス企画担当とは常に連携しながら商品づくりをしています」
そのほかにも、好みの都道府県の形をくり抜いたネームタグにレーザーカッターで名前を彫ることができるサービスも。「地図」というモチーフから生まれる商品の豊富さには目を見張るものがあります。
マップデザインギャラリーのバラエティ豊かな商品からは、実用的な地図から生まれたデザインの奥深さと面白さを感じることができます。
地図は使うだけでなくもっともっと楽しめる。ギフトや普段使いで、マップデザインのアイテムを取り入れてみるのはいかがでしょうか。
「北九州に本社があるゼンリンだからこそ、地図をもっと身近なものにして地元を盛り上げていきたい」
Map Design GALLERY
Map Design GALLERY小倉
北九州市小倉北区室町1-1-1 リバーウォーク北九州1F
TEL:093-482-3510
営業時間:10:30〜18:30
定休日:年中無休
SNS:Instagram、X、LINE
取材・文/写真:岩井紀子