小倉まちじゅうモール

小倉まちなかコラム

北九州のサブカル聖地にある“夢の国”。非日常を体験できるメイドカフェ【めいどりーみん 小倉あるあるCity店】

小倉駅からすぐ、漫画やアニメをはじめとしたポップカルチャーを発信する商業施設「あるあるCity」の1階に、この夏で9周年を迎えたメイドカフェ、めいどりーみん 小倉あるあるCityがあります。

店の扉をくぐり、“入国”した瞬間から、そこは非日常の世界。キュートなコスチュームのメイドキャストたちが「おかえりなさいませ! ご主人様! お嬢様!」と笑顔で出迎えてくれます。初めてのメイドカフェでメイドの〈すいちゃん〉と〈いおちゃん〉に話を聞きました。

秋葉原に本店を持つ本場のメイドカフェを体験

フリフリのメイド服に身を包み、同性でも見惚れてしまうほどかわいらしいふたりに案内された店内は、初めての入国でも安心な明るい雰囲気。まずは入国パスポートを発行してもらい、システムやメニューを案内してもらいます。笑顔でフレンドリーに接してくれるメイドキャストのトークのおかげで、気分は日常から夢の国へと少しずつ引き込まれていきます。

この日の店内にはパフェを食べながらメイドちゃんとの会話を楽しむ常連風の男性客や人気のオムライスを注文するカップルの姿も。

「おひとりで入国されるご主人様も多いですし、特に土日は学生さんのグループやご家族連れまで、幅広いお客様がいらっしゃいます。9年前にここに開国した時から通ってくださる常連さんもたくさんいらっしゃいますね」とすいちゃん。

注文したメニューが運ばれてくると、話には聞いたことがあるあの瞬間がやってきます。

「おいしくな〜れ、萌え萌えきゅん♡」

目の前でふたりがかけてくれるおまじないに、照れながらも笑顔がこぼれてしまいます。


食事をしながら色々なメイドキャストたちとおしゃべりをしたり、チェキを撮ったりしていると、店内の照明が暗くなり、めいどりーみんのお楽しみのひとつ、ショータイムが始まります。メイドキャストたちがステージで歌って踊るショータイムは1時間に1回。それ以外にもお客からのリクエストでライブパフォーマンスをすることもあるといいます。ライブ会場のような雰囲気を楽しむなら、サイリウムを購入して推しと一緒に盛り上がるのもアリ。恥ずかしい気持ちを脱ぎ捨てて、思い切ってこの世界観に没入し、普段と違う自分で過ごすことがメイドカフェの楽しみ方であり、最大の魅力です。

応援してもらえる“推し”になるために

▲すいちゃん(左)といおちゃん(右)のライブが始まると、店内の熱量が一気に上がる
▲すいちゃん(左)といおちゃん(右)のライブが始まると、店内の熱量が一気に上がる

「めいどりーみんではメイドちゃんのお給仕のスキルに応じて、制服のレベルが上がるシステムがあります。正制服から始まり、ハピネス制服、ドリーム制服、トップキャストになるとレジェンド制服へとグレードアップ。メイドちゃんたちもレジェンドを目指してお給仕に磨きをかけていきます。そのほかにもリーダー以上のメイドちゃんになると、季節ごとの限定メイド服を着ることもできます」

そう話すのはメイド歴3年で店長を務めるすいちゃん。彼女が着ているのはレジェンド制服。ライブパフォーマンスが得意なすいちゃんのレパートリーは100曲を超えるといいます。

「ライブを注文してくれたご主人様、お嬢様に、期待以上楽しんでもらえるように精一杯踊って歌ってパフォーマンスをしています。ステージに上がっていないメイドちゃんも一緒に踊って盛り上げてくれるので、ライブならではの雰囲気を楽しんで欲しいですね」

一方、いおちゃんは接客やコミュニケーションが得意だと話します。

「みんな特別な空間を楽しみに来てくださっているので、初めての方も常連さんも分け隔てなく楽しんでお話しできるよう、意識しています」

たくさんの歌やダンスを覚えたり、めいどりーみんの世界観を楽しんでもらうための心配りには、きっと影の努力もたくさんあるはず。でもめいどりーみんという夢の国の中では、そんな苦労は一切口に出さないふたりにプロ意識を感じます。

ふたりがメイドキャストになったきっかけは、お嬢様としてめいどりーみんに入国したり、イベントでめいどりーみんのステージを見たりしたことだそう。「フリフリのメイド服を自分も着てみたい」「自分もメイドになって夢の国の空気感をたくさんの人に伝える人になりたい」と思って、この世界に飛び込みました。

「日常的に着ることがないメイド服を着ると普段とは違う自分になれるんです。この服を着ていたら自信をもってパフォーマンスもできるし、かわいいって言ってもらえることもすごくあって嬉しいし。普段の自分とは違う自分になれるところがすごい楽しいなと思います」(すいちゃん)

「そうなんです。メイド服ってやっぱり特別な力をもっているって感じます。私は一緒にお給仕をしているほかのメイドちゃんにもすごく影響を受けています。みんなかわいくて優しいから『私もがんばろう。もっとかわいくなろう。かわいいものを提供しよう』って前向きな気持ちになれるのはいいところだなと思います」(いおちゃん)

裏側では現実的で真剣な努力を積み重ねながら、表に出ればとびきりの笑顔で楽しむメイドキャストたち自身も、実はメイド服の魔法にかかっているのかも。夢の国という非日常を本気で楽しみたい! 楽しもう! という気持ちがあれば、だれもが笑顔で過ごせる空間なのだと思いました。

全国で「すい」の名前をもっと輝かせたい

かわいいものが好きで、アイドルになりたいと思っていたというすいちゃん。めいどりーみんのパフォーマンスを初めて見た時の衝撃と感動が、彼女の人生を大きく変えました。

「ほんとにアイドルみたいにキラキラして見えて、私もこんな風になりたいとすぐに思いました。元々人見知りしちゃうタイプで自分に自信がなかったので、私もこの世界に飛び込めば変われるかも、とも思いました。今でこそお給仕もお話も楽しんでできるようになったけど、ちょっと前まではお客さんと1対1でお話する時に、話が弾む方とそうじゃない方とかもいたりして。そのコツを掴むまではお話はちょっと苦戦していました」

いろんなタイプのお客様がいて、めいどりーみんの世界観を存分に楽しませることの難しさは至難の技だと思います。すいちゃんがそのために身につけたコツは「お客様に対して興味を持つこと」なのだそう。

「お話の中からも何かキーワードを見つけ出して、そこからまた話を繋げてくっていうようにして、話が途切れないように気を付けています」

そんなすいちゃんは、たくさんのメイドキャストがいる中でも「すいちゃんだから」と言ってもらえる存在を目指しているといいます。

めいどりーみんでは、全国の店舗対抗のダンスバトルなど、年間を通してさまざまな大会が開催されています。小倉店のレジェンドメイドとして、全国から選抜されためいどりーみんのトップグループ〈QSCS(くすくす)〉に所属することを目指しています。

「QSCSは、めいどりーみんを代表してテレビに出演したり、CDの歌を歌ったりと広報活動を担うトップグループ。ずっとめいどりーみんのこと見てきたので、私もQSCSのメンバーになって、1番にみんなの目に入る場所でトップとして活躍したいと思っています。『すいちゃんだから会いに行きたい』と思ってもらえるようになりたいですし、『すい』という存在を特別なものにしたいんです」

そのために必要なのは、ひとりでも多くの人に知ってもらうこと。

「メイドカフェに興味はあるのに勇気が出ない、という方も多いんです。だから、もっと気軽に入国できる、みんなの当たり前の場所にしていきたいですね」

めいどりーみんではキャストの誕生日やイベントなども行われています。ゆっくり楽しみたいなら通常営業日に、盛り上がりたいならイベント開催時に入国してみてはいかがでしょうか。非日常の“夢の国”で、推しに出会えるかもしれません。

「メイドカフェは私の人生そのもの。ここでしか叶えられなかった青春です」
めいどりーみん 小倉あるあるCity店 店長 すい

めいどりーみん 小倉あるあるCity店
北九州市小倉北区浅野2-14-5 あるあるCity 1F
TEL:093-967-8665
営業時間:12:00〜22:00
定休日:年中無休
席数:48席
SNS: InstagramXTikTok


取材・文/写真:岩井紀子

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